Vol.132

デザ
イン

キーワード: 色 光の反射

色にまつわる、いろいろな話
このマンスリーUPの色も実は…。色のメカニズムと印象について。
ポストは赤くない!?非常口マークは緑じゃない!?
街中にあふれる色が、そのもの自体の色ではないとしたら…。
今回は色が見えるメカニズムと、それぞれの色が与える印象についてご紹介します。

実は私たちが普段目にしている「色」は、そのもの自体の色ではありません。
物体に当たった光が反射して、人間の目で見える領域の色を、その物体の色だと感じているのです。

たとえば、トマトは赤色に見える光の波長だけ反射して、他の色の波長を吸収するため、赤く見えます。
ひまわりは黄色の波長を反射し、他の波長を吸収するため黄色に見えるというわけです。
印刷物を彩るインキも、そのものの色ではなく、特定の色を反射・吸収する物質ということになります。

色にまつわる、いろいろな話
色にまつわる、いろいろな話

実は私たちが普段目にしている「色」は、そのもの自体の色ではありません。
物体に当たった光が反射して、人間の目で見える領域の色を、その物体の色だと感じているのです。
たとえば、トマトは赤色に見える光の波長だけ反射して、他の色の波長を吸収するため、赤く見えます。
ひまわりは黄色の波長を反射し、他の波長を吸収するため黄色に見えるというわけです。
印刷物を彩るインキも、そのものの色ではなく、特定の色を反射・吸収する物質ということになります。

色にまつわる、いろいろな話


色にまつわる、いろいろな話


モノに色が付いているわけではないので、環境によって色が変わって見えるということもあります。

ショップで購入した服の色が、自宅で合わせてみたら何か違うと感じたことはありませんか。
その理由は、光源が違うから。また見る角度、方向によっても、光の反射が異なるため、色が異なって見える場合があります。
そして、まったく光がない環境では、色を認識することはできません。

さて、色が見える仕組みがわかったところで、代表的な色の与えるイメージを簡単にご紹介していきます。



赤
情熱的で、生命力にあふれる色です。気分を高揚させたり、闘争心を高める働きもあります。一方で、危険や警告をイメージさせ、赤信号、注意文などにも利用されます。
青
冷静、爽快、知性、信頼を想起させ、企業のブランドカラーとしても人気の色です。寒色系の色で、食品には不向き。冷たさ、不安を感じさせる色でもあります。
橙
エネルギッシュで、陽気な印象を与えます。暖色系で食欲を喚起するため、メニューや飲食店のロゴマークにも使われます。大衆的な反面、知的さに欠けるイメージも。
紫
赤と青が混ざり合った色で、古くより高貴な色とされてきました。静と動の両面の印象があり、高級感と低俗さ、信頼と不安など、相反する印象をあわせ持ちます。
黄
明るさ、幸福感、親しみやすさなどの印象を与えます。明度が高く、他の色と組み合わせて利用されることが多い色です。黒との組み合わせは、代表的な警戒色と言えるでしょう。
黒
高級感、重厚感、威厳、落ち着きなどを感じさせる色です。一方で闇、恐怖、絶望といったネガティブなイメージもあります。周囲の色を引き締める、引き立てる効果もあります。
緑
自然や環境など、エコなイメージを与える色。また若々しさ、穏やかさ、安らぎを感じさせます。あまり主張が強くないため、印象に残らないというケースもあります。
白
清潔、信頼、誠実、正義など、クリーンなイメージを与える色です。真っ白な状態は、新たなスタートを印象付けます。反面、空虚、味気ないという印象もあります。

なお、世界でもっとも好まれる色は青だと言われています。
はっきりとした理由はわかりませんが、緑や紫、黒などは地域によっては嫌われており、
タブーに触れにくい色だというのもあるかもしれません。

色は組み合わせることにより、単色とは異なるイメージを与えることもできます。
次回は、配色のセオリーや効果についてお届けします。

「Vol.132 色にまつわる、いろいろな話」の
PDF版はこちら