Vol.143


キーワード: 仕上がりサイズ

Aでも、Bでもない。印刷物の仕上がりサイズ
タブロイド、ブランケット、レター… いろいろな仕上がりサイズ。
前号ではさまざまな印刷原紙について見ていきました。
今回は一般的なA判、B判以外の印刷物の仕上がりサイズについて。
用紙のサイズや主な使われ方についてご紹介していきます。

大衆向けの夕刊紙などをタブロイドと呼んだりしますが、本来は仕上がりサイズの名称。
それに対して一般的な新聞のサイズはブランケット判と呼びます。
その他、地図に使われる柾判、アメリカではスタンダードな用紙サイズのレターサイズ等の詳細についてご説明していきます。

Aでも、Bでもない。印刷物の仕上がりサイズ
Aでも、Bでもない。印刷物の仕上がりサイズ

大衆向けの夕刊紙などをタブロイドと呼んだりしますが、本来は仕上がりサイズの名称。
それに対して一般的な新聞のサイズはブランケット判と呼びます。
その他、地図に使われる柾判、アメリカではスタンダードな用紙サイズのレターサイズ等の詳細についてご説明していきます。

Aでも、Bでもない。印刷物の仕上がりサイズ
タブロイド判
(273×406mm)
「タブロイド」という言葉は、耳にされることも多いと思います。もともとは「濃縮された形」という意味で、成分を小さく凝縮した錠剤(tablet)の商品名からきているようです。タブロイド判としては、1919年にシカゴトリビューンが絵入りで記事を要約した新聞を発行したのが最初と言われています。タブロイド判は大衆受けするゴシップ等を大きな写真やイラスト入りで紹介する大衆向け新聞やミニコミ誌、広報誌でよく利用されています。キオスクで日刊××××や夕刊○○○○等のタブロイドを買って読む、という方も多いのではないでしょうか。
ブランケット判
(406×545mm)
タブロイド判の倍の大きさでスタンダード判とも言われます。日本の主要五紙と言われる新聞はすべてこのサイズ。いわゆる一般紙の仕上がりサイズです。その由来は新聞印刷機のブランケットの大きさいっぱいの全紙で印刷される新聞だからです。

※タブロイド判、ブランケット判とも日本におけるサイズです。海外ではサイズが異なります。

柾判 (まさばん)
(460×580mm)
聞きなれないと思いますが、地図の仕上がりサイズの名称です。明治時代、20万分の1の地図を印刷する際に、経緯度の40分と1度の範囲が印刷できることを基準に定められました。現在でも国土地理院で発行されている2万5千分の1の地形図、5万分の1の地形図、20万分の1の地勢図はこの大きさになっています。
レターサイズ
8.5×11インチ:
(215.9×279.4mm)
仕上がりがインチサイズになっていることからもわかるように、北米で使われている仕上がりサイズで、アメリカンレターサイズとも言います。日本でのA4サイズのように一般的に使われています。同様にリーガルサイズ(8. 5×14インチ:215.9×355.6mm)という仕上がりサイズもあり、こちらは「リーガル」と呼ばれるように証書や契約書等に使われています。
官製はがき
(100×148mm)
「はがきってA6サイズでしょ」と思っている方も多いと思いますが、A6サイズは105×148mm。実は官製はがきは、5mm短辺が短いのです。年賀状をデザインする際、A6で作るとサイズが異なるのでご注意ください。

今回は、少し変わった仕上がりサイズをご紹介しました。サイズによって印刷物の印象は変わります。
いろいろなサイズの印刷物のサンプルが見てみたいという方は、当社営業までお気軽にご相談ください。

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