Vol.165


キーワード: 5S 環境整備

5Sではじめる仕事改革
整理・整頓・掃除・清潔・躾。
生産性、作業効率、品質を高める5S活動。
単なる美化活動を超えて、社員の意識改革へ。職場づくりから、組織づくりを考える。

【5Sとは?】

整理 ― 必要なもの・不要なものの基準を明確にし、不要なものを処分すること
整頓 ― 道具や設備を使いやすい場所に置き、いつでもスムーズに取り出せること
掃除 ― 現場や職場をキレイにし、不備や不具合がないか点検すること
清潔 ― 整理・整頓・掃除を標準化し、キレイな状態を維持すること
躾 ― 職場環境がキレイであることを常態化し、ルール化、また習慣づけること

5Sではじめる仕事改革
5Sではじめる仕事改革

【5Sとは?】

整理 ― 必要なもの・不要なものの基準を明確にし、不要なものを処分すること

整頓 ― 道具や設備を使いやすい場所に置き、いつでもスムーズに取り出せること

掃除 ― 現場や職場をキレイにし、不備や不具合がないか点検すること

清潔 ― 整理・整頓・掃除を標準化し、キレイな状態を維持すること

躾 ― 職場環境がキレイであることを常態化し、ルール化、また習慣づけること

「5S」は、整理・整頓・掃除・清潔・躾の5つの「S」からなり、英語ではSort、Set in order、Shine(またはScrub)、Standardize、Sustainと訳され、海外でも知られています。
世界的な自動車メーカーであるトヨタが開発した職場環境づくりのスローガンとして知られ、
長年にわたり製造業やサービス業を中心に、様々な企業に多くの影響を与えてきました。
セザックスグループもまた、クリエイティブ企業であると同時にモノを作る現場として、積極的に5S活動に取り組んでいます。

「ただきちんと並べるだけでは整列であって、現場の管理は整理・整頓でなければならない」。
これは、トヨタ生産方式の礎を築いた大野耐一氏の言葉です。5Sは、それを行うこと自体が目的ではありません。
むりや無駄をなくし、一見して誰でもわかる職場を作ることによって、業務効率や品質面の向上を生み出そうとするものです。
もちろん、5Sの対象はモノだけではありません。会社で使用するサーバー内や個々のPC上の不要データを整理し、
常に最新の状態に保つことは、間違いを犯さない業務の基本となります。

5Sへの取り組みはまた、社員の共通意識となることで、より深い意義が生まれるとも考えられています。
そこで参考になるのが「割れ窓理論」です。
割れ窓理論とは、1枚の割れた窓ガラスを放置したままにしておくと、「まあいいか」という全体意識が生まれます。
そのうちに割られる窓ガラスが増えたとしても気にすることなく、最後には建物全体が荒廃してしまう、という理論です。
つまり、「1枚の割れ窓」に違和感を覚えること、そういった感性に社員全員が共感することが大切だというお話です。

小さな気づきが、大きな前進の最初の一歩である、ということを5Sは教えてくれます。
テレワークや多様な働き方への移行が進み、社員のマインドセット醸成やモラル育成が難しくなりつつある中、
5Sに取り組むことは、職場環境づくりにとどまらず、社員の共通意識づくりの良策になるかもしれません。
古くからある考え方ですが、新しいアイデアとして、みなさまの職場でも参考にされてみてはいかがでしょうか。

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