Vol.25


キーワード: PDF Adobe Reader Adobe Acrobat

枝葉のように延びていくPDFの可能性
誰でも、どんな環境でも見ることができる。単純だけどスゴイこと。
1992年、アドビシステムズが発表したPDF。
10年の間にDTP、Web、データベースなど様々なシーンに浸透していきました。
今回はこのPDFについてご紹介します。

(※この記事は作成された当時の文章をそのまま掲載しております。)

PDFと聞いても、まだまだ? という方も多いかもしれません。

PDF(Portable Document Format)とは、アドビシステムズが開発した電子文書フォーマット。

文書データ作成に使われたアプリケーションやプラットフォームの種類を問わず、
テキストや画像、デザインなどをオリジナル通りに再現できるファイルフォーマットなのです。

枝葉のように延びていくPDFの可能性
枝葉のように延びていくPDFの可能性

(※この記事は作成された当時の文章をそのまま掲載しております。)

PDFと聞いても、まだまだ? という方も多いかもしれません。

PDF(Portable Document Format)とは、アドビシステムズが開発した電子文書フォーマット。

文書データ作成に使われたアプリケーションやプラットフォームの種類を問わず、
テキストや画像、デザインなどをオリジナル通りに再現できるファイルフォーマットなのです。

たとえば、「Adobe Illustrator」というソフトで作った原稿データを取引先に渡す場合。
通常、先方がソフトを持っていなければデータ内容を確認することはできません。


しかし、原稿データをPDFファイルに変換しておけば、無償で配布されているPDF閲覧ソフトの
Adobe Reader(旧名Adobe Acrobat Reader)」を使ってデータを見たり、プリントすることが可能になるわけです。

つまりデータのやり取りにおいて、OSやアプリケーションの支配から逃れられるということ。


どのような環境でもデータのやり取りができるPDFは、企業内のドキュメント管理から電子ブック、プリプレスに至るまで、
さまざまな分野の市場に進出しています。

PDFファイルを作成するためには「Adobe Acrobat」が必要になりますが、
「Adobe Reader」さえあればデータを開くことは可能。


「Adobe Reader」は無料ということもあり、現在までに5億本以上が配布されています。


ハードの環境に縛られない、PDFファイル。利点は他にもいろいろとあります。


まずPDFに変換することでファイルサイズがコンパクトになること。
このためファイルを添付してeメールの送受信を行ってもストレスがかからず、特にWeb環境でその威力を発揮します。

というのは、リンクを埋め込んだ連鎖的なファイル、サウンドやムービーを組み合わせたインタラクティヴな情報など、
電子文書の特長を活かした書類が、軽いデータで配信できるためです。

今後インターネットの普及を背景に、PDFを使用したカタログやマニュアルの配信、出版、オンラインショッピングなど、
用途もますます広がっていくでしょう。


また記録の保存や管理においても最適。

紙では検索に時間がかかり、スペースも取ってしまいます。
データのままでは元の文書を作成したアプリケーションが必要。
そこでPDFファイルにすることで、検索が容易なうえ、「Adobe Reader」があれば
いつでも誰でも閲覧、再利用が可能になります。


その他にも印刷物と同時にPDFファイルを作り、Webと相互補完する形でプロモーションを展開したり、
過去に使用したパンフレットなどのデータをPDF化して運用すれば、低コストで新たな市場を開拓することができます。


印刷の世界にもPDFによる校正や入稿など、新たなワークフローが生まれつつあります。

しかし画面を見ながらの修正指示は難しく、書体によっては文字が置き換わってしまうものもあるようです。
これでは全体のデザインと文章の確認程度の校正しかできません。

また入稿に際しては、データを作る側にDTPや印刷の詳しい知識がないとトラブルを招くこともあります。


まだまだ課題もありますが、今後PDFを有効に使ったワークスタイルやビジネスが確立されてくるはずです。


※Adobe Illustrator、Adobe Acrobat、Adobe Readerはアドビシステムズ社の商標です。

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