Vol.33
制
作
キーワード: CTP
- スピード、品質、そして全体業務の効率化。CTPに課せられた使命です。
- DTPは完全に定着し、現在印刷産業はCTPが浸透しつつあります。
今回は、プレートセッタの動向と、変わりつつある印刷工程についてご紹介します。
(※この記事は作成された当時の文章をそのまま掲載しております。)
1995年、ドイツで開かれた印刷と紙の国際総合機材展「DRUPA(ドルッパ)」以降、
印刷の世界ではCTPが浸透しつつあります。
CTPとは「Computer ToPlate」の略で、印刷するためのデータをコンピュータからプレートセッタという機器に送り、
直接刷版を作る仕組みのこと。
従来のフィルム出力から、刷版の焼き付けといったアナログ工程を省略することができ、印刷の前工程のスピードアップを
図ることができるのです。
また、これまでの刷版では飛んでしまっていた5%以下のアミ点が、1~2%まで再現可能になり、
極細線や細かいグラデーションも表現できるようになりました。
(※この記事は作成された当時の文章をそのまま掲載しております。)
1995年、ドイツで開かれた印刷と紙の国際総合機材展「DRUPA(ドルッパ)」以降、
印刷の世界ではCTPが浸透しつつあります。
CTPとは「Computer ToPlate」の略で、印刷するためのデータをコンピュータからプレートセッタという機器に送り、
直接刷版を作る仕組みのこと。
従来のフィルム出力から、刷版の焼き付けといったアナログ工程を省略することができ、印刷の前工程のスピードアップを
図ることができるのです。
また、これまでの刷版では飛んでしまっていた5%以下のアミ点が、1~2%まで再現可能になり、
極細線や細かいグラデーションも表現できるようになりました。
焼き付けの見当精度も高く、印刷物の品質も向上。
その他、フィルムレスによる省資源化などのメリットもあります。
CTPが普及するにつれて、プレートセッタなどの機器も賑わいを見せるようになってきました。
例えば、サーマルCTPとバイオレットCTPのせめぎ合い。
サーマルCTPでは赤外線レーザー技術を使用して刷版を作成します。
現在、最も一般的なこの方式は高解像度で安定性に優れ、明るい部屋での作業、保管が可能です。
一方、バイオレットCTPは価格の安い銀塩プレートを使用、寿命が長くメンテナンス費を抑えることもできるため、
コストパフォーマンス面に優れています。
この方式は、露光に波長の短いバイオレットレーザーを使用しているため、プレートセッタの各機構を小型化できます。
そのため、モーターの回転数を上げることができ、高速出力が可能になるのです。
しかし、その反面バイオレットCTPで作成された刷版は、自然光で感光してしまうため、明室での作業や保管ができません。
その他、従来の刷版の焼き付けに使われていたPSプレートを使った
CTCP(Computer To Conventional Plate)という技術も登場。
いよいよCTP時代が到来しようとしています。
もちろんCTPも、まだまだ課題を抱えています。
スピードアップやフィルムレスといったCTPのメリットを活かすためには、DDCP(Direct Digital Color Proofer)や
カラープリンタによる色校正が必要。
そのためには、色を同一基準のもとで管理・運用していくカラーマネジメントが重要になってきます。
またCTPの導入は、制作工程のデジタル化をより一層推進。
これまでの作業環境では、対応が難しくなっていることもあり、データの流れや管理から、校正、検版方法まで、
効率的なデジタルワークフローへと変化が求められています。
いま印刷産業は、さらなる品質向上やニーズの汲み上げを目指し、IT技術と融合した業務全体の最適化へと進んでいるのです。
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