Vol.32
印
刷
キーワード: トンボ コーナートンボ センタートンボ 分解 コンセ コンセンサス アタリ
- 印刷業界の不思議な言葉たち。よく使う印刷用語をご紹介します。
- ITにしろ、流通にしろ、各業界には略語、通称、隠語といった、その業界特有の言葉があると思います。
使い方次第でスムーズなやり取りを可能にする用語ですが、知らない人には?な言葉。
今回は、印刷業界にある?をいくつかご紹介します。
コミュニケーションを円滑にし、仕事をスムーズに進めるうえでも必要な各業界の専門用語。
みなさんの業務でも、特に意識することなく自然に使用されていると思います。
しかし、この業界用語、知らない人が聞いたら理解困難な言葉。
もちろん印刷業界にも、業界用語はたくさんあります。
そこで、印刷用語の中でも勘違いしやすい、分かりにくい言葉をご紹介します。
コミュニケーションを円滑にし、仕事をスムーズに進めるうえでも必要な各業界の専門用語。
みなさんの業務でも、特に意識することなく自然に使用されていると思います。
しかし、この業界用語、知らない人が聞いたら理解困難な言葉。
もちろん印刷業界にも、業界用語はたくさんあります。
そこで、印刷用語の中でも勘違いしやすい、分かりにくい言葉をご紹介します。
トンボ
まずは、トンボです。
これは昆虫のトンボでもなければ、グラウンドを整備する道具でもありません。
トンボはカラー印刷など、多色刷りの際に各色の位置を合わせたり、加工や仕上の基準になるマークです。
みなさんもよく目にされるトンボには主に2種類あります。
ひとつは、3mmの間隔で二重になり、四隅に位置するコーナートンボ。
その役割は、製本時に内側の指定サイズで裁ち落としてサイズを整えることです。
一方、仕上がりサイズの中央に位置するセンタートンボは、刷版時の焼き付けの目印に使います。
また、ブラック1色に見えるトンボですが、実は印刷する色数に応じて各色(CMYK)ごとのトンボが重なることにより
黒く見えています。
トンボを目印にして印刷物の表裏や各色の版の位置を合わせることを「見当合わせ」といいます。
トンボは細いほど、見当合わせの精度が高くなります。
分解
次に分解。何やら物騒な感じもしますが、プリント写真やリバーサルフィルムをスキャニングし、
印刷用データにすることを言います。
印刷をするためには、その色数に応じたフィルムを作成する必要があり、カラー印刷なら
シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4つのフィルムを作成し、インキを重ねて色を再現します。
画像のスキャニングを分解と呼ぶ理由は、写真などのカラー原稿を、フィルムの数に合わせて色を分けることからきています。
コンセ(コンセンサス)
『コンセを取る。』
印刷業界では簡易校正のことをコンセ(コンセンサス)と呼びます。
一般的にコンセンサスと言えば、意見の一致や合意を表す言葉です。
しかし、簡易校正を出力する機械の名前が「コンセンサス」ということから、
簡易校正自体を「コンセ(コンセンサス)」と呼ぶようになりました。
昔は簡易校正の出力にはフィルムを使用していましたが、ワークフローのデジタル化にともない、
現在ではデータから直接出力できるデジタルコンセンサスが主流になりました。
アタリ
『ここはアタリです。』
打ち合わせなどで、そんな言葉を聞いたことがありませんか。
くじなどのアタリ、ハズレを思い浮かべた人もいると思いますが、アタリとは、レイアウト上で文章や図形、
写真の入る位置を示したダミーの絵柄のこと。
通常、写真のトリミングやデザイン用に、低解像度のデータをアタリとして配置しています。
これらの印刷用語は業務をスムーズに進めるために生まれたもの。
今回紹介したもの以外にも、印刷には不思議な言葉がまだまだいっぱいです。
印刷いろいろコラムでは、印刷用語を少しずつご紹介していきますので、ぜひ活用してください。
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