Vol.36
印
刷
キーワード: 大豆油インキ VOC 100%植物油型インキ
- ノン・ストップで浸透する、人に地球に優しいインキ。
- 大気汚染の原因にもなるVOC=揮発性有機化合物。
とうとうインキは、このVOCと完全に決別することができたのです。
声高に叫ばれていた一時の環境トレンドも、いまや文化として確実に根づきつつあります。
もはや環境を考慮した製品やサービスは、当たり前のものだと言ってもよいでしょう。
印刷資材に関しては、まず再生紙が注目され、次いでインキの分野に目が向けられました。
特にインキは近年、環境面で大きな発展を遂げたもののひとつ。
環境対応型として、最初に発表されたものはアロマフリータイプのインキでした。
これは人体に有害で、環境への影響も懸念されている「アロマ成分」と呼ばれる物質を含まないインキのこと。
声高に叫ばれていた一時の環境トレンドも、いまや文化として確実に根づきつつあります。
もはや環境を考慮した製品やサービスは、当たり前のものだと言ってもよいでしょう。
印刷資材に関しては、まず再生紙が注目され、次いでインキの分野に目が向けられました。
特にインキは近年、環境面で大きな発展を遂げたもののひとつ。
環境対応型として、最初に発表されたものはアロマフリータイプのインキでした。
これは人体に有害で、環境への影響も懸念されている「アロマ成分」と呼ばれる物質を含まないインキのこと。
その後“SOY INK”マークでおなじみの大豆油インキが登場します。
インキには、色のもとになる顔料を練り込むための油が使われているのですが、
従来、この油は石油系の有機溶剤が使われていました。
しかし、石油系溶剤はVOCを放出。
このVOCが、大気汚染の原因となるため、石油系溶剤に代わって、植物系の大豆油などが使われるようになったのです。
ちなみにVOCとは、「Volatile Organic Compounds」の略で、「揮発性有機化合物」を意味します。
VOCの排出量が少なく、廃棄後の分解が容易なため、大豆油インキは用紙を脱色して再生するのにも適しています。
一見万能な大豆油インキですが、少量ながら石油系溶剤を含んでいるため、いくらかのVOCが発生。
これをほぼゼロにしたものが、100%植物油型インキなのです。
100%植物油型インキは、石油系溶剤を一切使用していないため、環境負荷がまったくありません。
また大気汚染を抑制するだけでなく、枯渇資源である石油の保護にもつながります。
インキとしても、対摩擦性や光沢など優れた印刷適性を持ち、非常に注目を集めています。
社会意識の変化とともに、企業の経営においても環境は無視できない問題になってきました。
公官庁から一般の消費者にいたるまで、環境に配慮しない会社の商品は買わないという意識も生まれつつあります。
いま企業には、環境競争力が求められているのです。
印刷資材においても、100%植物油型インキを始め、環境対応型の製品が続々と登場しています。
この動きは今後さらに加速していくことでしょう。
環境競争力の向上をお考えでしたら、ぜひ一度、私たちセザックスにご相談ください。
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