Vol.70
印
刷
キーワード: A列判 B列判
- ご存知でしたか?意外と豊富な用紙のサイズ
- 私たちが日頃何気なく使っている、紙のサイズを表す“A4”や“B4”等という言葉がありますが、その由来はご存知でしたでしょうか?
そこで今回は用紙のサイズについてご紹介します。
そもそも、日本に「A列判」と「B列判」という規格ができたのは昭和の始め。
それまで用紙の寸法は規格化されておらず、さまざまなサイズの用紙が存在していました。
しかし、これでは不都合が多く非経済的であったため、
JISにより標準寸法として「A列判」と「B列判」という規格が定められたのです。
A列判はドイツ発祥の寸法で、ISOにも定められている国際規格。
そしてB列判は日本独特のローカル規格で、他の国にはこの寸法はありません。
そのためB列判は英文等の他国向け印刷物には不向きですのでご注意を。
そもそも、日本に「A列判」と「B列判」という規格ができたのは昭和の始め。
それまで用紙の寸法は規格化されておらず、さまざまなサイズの用紙が存在していました。
しかし、これでは不都合が多く非経済的であったため、JISにより標準寸法として「A列判」と「B列判」という規格が定められたのです。
A列判はドイツ発祥の寸法で、ISOにも定められている国際規格。
そしてB列判は日本独特のローカル規格で、他の国にはこの寸法はありません。
そのためB列判は英文等の他国向け印刷物には不向きですのでご注意を。
A列判とB列判、ともに 0番~10番までの大きさがありますが、そのすべての寸法を覚える必要はありません。
例えばA4(210×297mm)とB5(182×257mm)のふたつを覚えておけばA列判とB列判のすべてのサイズはほとんど把握することができます。
画像を見てもらえばお分かりのとおり、A4の2倍がA3、A3の2倍がA2。
逆にA4の1/2がA5、A5の1/2がA6、という関係になっており、寸法こそ違えどB列判もこれと同じ関係になっています。
日本では、以前B列判が主流でしたが、現在はA列判が主流になっています。
その中でも、一番使用頻度が高いのがA4判です。
余談ですが、このA4判よりも縦が若干短く、横幅が若干広い「レターサイズ」という規格があります。
これは北米やカナダのビジネス文書で主に使われている規格で、ある意味北米のローカルサイズと言えるかもしれません。
最後にA列判・B列判の主に使われている規格寸法とそのサイズに適した用途をご紹介いたします。
用紙のサイズが思い出せなかった時、新しい印刷物を作る際にサイズに迷った時など、
このマンスリーアップの存在を思い出していただけたら幸いです。
JIS規格による紙のサイズ表
列番号 | 単位 mm | 主な用途 | |
---|---|---|---|
A列版 | A1 | 594×841 | ポスター |
A2 | 420×594 | ポスター | |
A3 | 297×420 | 選挙ポスター | |
A4 | 210×297 | 雑誌、カタログ、パンフレット | |
A5 | 148×210 | 事典、書籍、教科書、学術書 | |
A6 | 105×148 | 文庫本、はがき | |
B列版 | B1 | 728×1,030 | 駅張りポスター |
B2 | 515×728 | ポスター | |
B3 | 364×515 | 電車中吊りポスター | |
B4 | 257×364 | グラフ雑誌、地図 | |
B5 | 182×257 | 事典、週刊誌、カタログ、パンフレット | |
B6 | 128×182 | 単行本などの書籍 |
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