Vol.153


キーワード: 製本 小口決め 折り込み

特殊な製本方法「小口決め」 -セザックスの場合-
表紙や本文に折り込みページをつけて、ちょっと特別感のある印刷物を。
雑誌やカタログなど、表紙が内側に折り込まれている本をご覧になったことはありませんか。
今回は、こうした本を作るために用いられる製本方法「小口決め」について、ご紹介します。

中綴じや平綴じ、無線綴じなどの並製本の本を作る工程は、まず印刷した用紙を折り機で折りあげて折本にします。
そして折本を丁合してページ順に並べて表紙で包み、背の部分を糊や針金で固定。
その後、天・地・小口部分にトンボや余白が残っているので、この三方を断裁して完成です。
この際に断裁した天・地・小口部分は、当然ぴったり同サイズに仕上げられます。

ところが、表紙や本文に折り込みページがある場合、他のページと同じサイズで折られていると、
断裁時に切り落とされてしまう危険性があります。

特殊な製本方法「小口決め」 -セザックスの場合-
特殊な製本方法「小口決め」 -セザックスの場合-

中綴じや平綴じ、無線綴じなどの並製本の本を作る工程は、まず印刷した用紙を折り機で折りあげて折本にします。
そして折本を丁合してページ順に並べて表紙で包み、背の部分を糊や針金で固定。
その後、天・地・小口部分にトンボや余白が残っているので、この三方を断裁して完成です。
この際に断裁した天・地・小口部分は、当然ぴったり同サイズに仕上げられます。

ところが、表紙や本文に折り込みページがある場合、他のページと同じサイズで折られていると、
断裁時に切り落とされてしまう危険性があります。

しかし表紙の折り込みページは、本文と同じ寸法になっている方が見た目にもきれいに仕上がります。

そこで利用されるのが「小口決め」という製本方法です。

この製本方法は、まず表紙の折り込みページの左右を展開した時の仕上がりサイズに断裁してから折りあげます。
次に丁合した本文の小口部分のみ断裁。それから本文を表紙で包み、背を綴じて、天地を裁ち落として完成させます。


同様の技術を使って、内側に折り込みページを設けた表紙の左右幅を本文より少し大きく仕上げる
ガンダレ、小口折りと呼ばれる製本方法もあります。
まるでブックカバーをつけているようにも見え、並製本で高級感を出したい時などに有効です。


これらの製本方法は、通常の工程と比べて手間がかかるため、コスト的にはどうしても割高になるので注意が必要です。

ですが、折り込まれた部分にインデックスをつけてカタログの検索性を高めたり、
インパクトのあるデザインを施すなど、特別感のある本を作る際には有効な手段のひとつ。

折り込みページのある印刷物を制作してみたいとお考えの際は、弊社営業までお気軽にご相談ください。



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