Vol.154
マ
ー
ケ
キーワード: UI UX デザイン
- 差別化やロイヤルティUPにも。知っておきたいUIとUXの関係。
- 「よく聞く言葉だけど、イマイチわからない」「UIとUXの違いって何?」という方もいるかもしれません。
今回は、最近特に注目度が高まり、重要視されつつあるUIとUXについてご紹介します。
近年、その重要性がますます高まっているUIやUX。
さまざまな場面で耳にする機会も増えているのではないでしょうか。
その大きな理由のひとつとして、製品やサービスの機能面において他社との差別化が難しくなってきたことがあげられます。
そこで優位性を生む要因として、デザイン性や使いやすさに注目が集まっているというわけです。
中綴じや平綴じ、無線綴じなどの並製本の本を作る工程は、まず印刷した用紙を折り機で折りあげて折本にします。
そして折本を丁合してページ順に並べて表紙で包み、背の部分を糊や針金で固定。
その後、天・地・小口部分にトンボや余白が残っているので、この三方を断裁して完成です。
この際に断裁した天・地・小口部分は、当然ぴったり同サイズに仕上げられます。
ところが、表紙や本文に折り込みページがある場合、他のページと同じサイズで折られていると、
断裁時に切り落とされてしまう危険性があります。
UIとはユーザーインターフェース(User Interface)の略称。
文字通り利用者(ユーザー)と製品・サービスをつなぐ接点(インターフェース)のことを指します。
ユーザーが直感的に理解してスムーズに操作できる使い勝手、わかりやすさ、見やすさ等が重視されています。
アップル社のMacintoshが登場した際、ディスプレイ上にグラフィカルな表示をし、
マウスやキーボードで入力を行うグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用。
そこからUIの重要性が広く知られるようになりました。
次にUXですが、これはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、
製品やサービスを利用して得られる体験のこと。
たとえば、わかりやすく整理されたレイアウトの通販サイトで、訪問者が「使いやすい」「読みやすい」など感じる
過程に加えて、
「商品がすぐに届いた」「対応が丁寧だった」「高品質な商品が買えた」という体験までを指します。
UXを高めることで、ユーザーのロイヤルティが向上。次の利用・購入へとつながっていきます。
UIはUXを高める要素のひとつ。こうした理由から一緒に語られるケースが多くなっています。
またUXを高める考え方として、利用者の観点を取り入れて製品・サービスを設計する
ユーザー中心設計 (User Centered Design)・人間中心設計 (Human Centered Design) などがあります。
ユーザーの使いやすさ等を考慮し、自社の製品・サービスをはじめ、マニュアルやWebサイトなど、
独自の表記ルール・ガイドラインを設けている企業もあります。
こうしたルールは、自社を印象付けるうえでも有効です。
つまりUIとUXはブランディングとしても効果的だといえます。
今後は、よりUIとUXを意識した視点が求められるでしょう。
PDF版はこちら