Vol.64


キーワード: 版ずれ ゴースト 裏移り 裏抜け

トラブルゼロ印刷をめざして。
間違いのない印刷のために。知っておきたいトラブルのあれこれ。
輪郭がぼやけて見える。ベタ面にムラがある。これまで印刷物を見て、そう感じたことはありませんか。
実はこれ印刷の代表的なトラブル。そこで今回は様々なトラブルと、その原因についてご紹介します。

「版ずれ」

2色以上の印刷物において、絵柄の色がずれて印刷されること。
原因は紙の伸縮が大半ですが、フィルム出力時の伸縮もあります。
印刷の版ずれ
【対策】
データ上でトラッピング処理(色の境界部分を僅かにだぶらせる処理)をします。
また、印刷スタート前のチェックと印刷中の抜取り品質検査で版ずれのチェックを行います。

トラブルゼロ印刷をめざして。
トラブルゼロ印刷をめざして。

「版ずれ」

2色以上の印刷物において、絵柄の色がずれて印刷されること。
原因は紙の伸縮が大半ですが、フィルム出力時の伸縮もあります。
印刷の版ずれ
【対策】
データ上でトラッピング処理(色の境界部分を僅かにだぶらせる処理)をします。
また、印刷スタート前のチェックと印刷中の抜取り品質検査で版ずれのチェックを行います。

「ゴースト」

ベタ面に白抜き部分がある絵柄の場合、その白抜きのすぐ後ろにあるベタ部分が濃くなることがあります。
このように印刷の方向に対しての面付け、湿し水の量、その他の影響で印刷面に濃淡が出ることをゴーストと呼びます。

印刷のゴースト

【対策】
デザインからの場合は、ゴーストの出ないようなデザインにします。
面付を変えたり、印刷面の外にベタを置くなどしてゴーストが発生しないように対応します。
また、機械的に防止出来る装備もあります。



「裏移り」

印刷機の排紙部に積まれた印刷物の、上側にある紙の裏側にインキがついて汚れてしまう現象。
インキのセット・乾燥が遅い、紙のバタツキ、スプレーパウダーの散布量が少ない、インキの盛り量が多いなど、
様々な原因によって起こります。

印刷の裏移り

【対策】
エアー調整で紙のバタツキを無くします。印刷物の表面のパウダー量を調整します。



「裏抜け」

印刷物の表側から、裏面に印刷した絵柄が透けてしまうことを裏抜けと言います。
紙が薄く、透明度が高い紙を使用した時は注意が必要です。

印刷の裏抜け

【対策】
DMなどで紙の重さに制限がある時は、薄くても透明度が低い紙を使うことで防ぐことができます。

「Vol.64 トラブルゼロ印刷をめざして。」の
PDF版はこちら