Vol.50
印
刷
キーワード: 折り 紙の目
- 人も印刷物も、「折り目」正しくが基本です。
- 片袖、蛇腹(じゃばら)、観音…。何のことだか分かりますか?これは、印刷物の「折り」のこと。
デザインや発色はもちろん、印刷物はその折り方ひとつで、さまざまに表情を変化させるのです。
一般的に「ペラ」と呼ばれる、1枚の紙からなる印刷物。
使用目的にあった「折り」を加えることで、機能性や表現力をアップさせることができるのです。
たとえば、A2サイズの大判チラシを4ツ折りにして新聞に折り込む。
圧着式DMをZ折りにすることで、隠しておきたいスペースを大きく取るなど。
このマンスリーアップのリーフレット版は、2ツ折りにすることで持ちやすく、読みやすい構成になっています。
一般的に「ペラ」と呼ばれる、1枚の紙からなる印刷物。
使用目的にあった「折り」を加えることで、機能性や表現力をアップさせることができるのです。
たとえば、A2サイズの大判チラシを4ツ折りにして新聞に折り込む。
圧着式DMをZ折りにすることで、隠しておきたいスペースを大きく取るなど。
このマンスリーアップのリーフレット版は、2ツ折りにすることで持ちやすく、読みやすい構成になっています。
冒頭でご紹介した「折り」についてご説明しましょう。
片袖折りは用紙を2つに折って、片側を折り返したもの。
蛇腹(じゃばら)折りは、用紙を交互に折り返していく折り方です。
そして、左右の折り返し部分が中央から両側へ開くのが観音折り。
これは、観音開きという言葉から、比較的馴染みのある名前ではないでしょうか。
とはいえ、ここでの名称は全国統一のものではありません。
前述の蛇腹折りの場合、別名「経文折り」や「アコーディオン折り」とも呼ばれます。
また観音折りを「内巻き4ツ折り」と呼ぶ地域もあり、場所や会社によってその呼称は変わるようです。
折り加工を行う際、気をつけなければいけないことに「紙の目」があります。
紙の目とは、紙を構成する繊維の流れのこと。
原紙の長辺に対して繊維の流れが平行であれば「縦目」、直角であれば「横目」の紙ということになります。
「縦目」か「横目」か、一見しただけでは分かりにくいのですが、簡単に識別する方法があります。
それは紙を裂くこと。
真っすぐに裂ければ、その方向に繊維が流れているということになります。
折り加工を行う時は、この紙の流れ目に沿うことで、きれいな折り目を付けることができるのです。
反対に、流れ目と直角に折ってしまうと、折り目が割れやシワの発生などの原因になってしまうこともあります。
特に厚い紙は折り目を付けづらいことから、紙の目に合わせるだけでなく、スジ押し加工も考慮しなければなりません。
印刷時には、折り目のことも計算して紙を選定する必要があります。
いかに効率良く訴求するか、いかに分かりやすく伝えるか。
それは常に印刷物制作の担当者を悩ませるテーマです。
しかし、折りを有効に活かすことで、おもしろい視覚効果を生み出すことができます。
今回ご紹介した折り以外にも、さまざまな折り方があります。
実現したいアイデアがあれば、その折りは、ぜひご相談ください。
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