Vol.66


キーワード: 文字記号 区切り記号 括弧

文字記号の読み方と使い方(^-^)/
意外と知られていない!?文字記号の正しい使い方について。
いつ、どこで、誰が作ったのか。
! や( )、…など、普段何気なく使っている文字記号。
意外と正しい使い方を理解している人は、少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、文字記号の正確な名称と使用例を紹介します。

区切り記号

記号 名称 使用例
読点、テン 文章の意味の区切りや、いくつか語句を挙げた区切りなどに用いる。漢数字の3桁ごとの区切りにも使用する。
句点、マル 文章のはっきりした区切りや終わりにつける終止符。
, カンマ、コンマ 横組みの句点。数字の3桁区切りや欧文単語の並列区切りにも用いる。
. ピリオド、フルストップ 横組み、欧文での終止符。和文の横組みの際は、コンマ・ピリオド、コンマ・マル、テン・マルいずれかの組み合わせで用いる。
中黒(なかぐろ)、中ポツ 並列する語句の区切りに用いる。漢数字の小数点や外国の人名の姓名や固有名詞の区切りにも用いる。
: コロン 欧文の記号。ピリオドで区切るよりは前後の語句に関係がある場合に用いる。
; セミコロン 欧文の記号。ピリオドで区切るよりは前後の語句に関係がある場合に用いる。コロンよりも前後の関係が密接な意味を持つ。
' アポストロフィ 欧文の記号。名詞の所有格や語句の省略を表す場合や1900年、2000年代の省略('99、'06など)に用いる。
! 感嘆符、雨だれ
エクスクラメーションマーク
驚き、感動、強調などを表現するために文章や語句の末尾につける。2つ続けて使用することも多い。本来は欧文の記号。
? 疑問符、耳だれ
クエスチョンマーク
疑問文や質問のほか、不確実さを感じる場合の文章の末尾につける。本来は欧文の記号。
- ハイフン、連字符 欧文である語句が2つ以上で構成されている時、その中間に入れる。また、行末で語句が分割される場合に入れ、次行への連結を示す。
波形、波形ダッシュ 通常のダーシよりゆるやかな文の転換、語句の強調に用いる。話文の末尾に使用して感嘆などの感情を込める場合にも用いる。
三点リーダー 文中の省略箇所や、言い切らない表現の文末に用いる。2つ続けて……として使用することも多い。

括弧(かっこ)類

記号 名称 使用例
( ) パーレン、括弧(かっこ) 文章や語句の解説を入れる際に、他の文と区別するために用いる。数式や項目の数字番号を囲むときにも使用する。
⦅ ⦆ 二重パーレン、二重括弧 パーレンで囲んだ文章・語句の中にさらにパーレンが入る際に使用する。
「 」 かぎ、かぎ括弧 文章中の会話の始めと終わりにつける。引用文など特別に区別したい文章、語句を囲むためにも用いられる。
『 』 二重かぎ、二重かぎ括弧 引用や参考にした書籍や定期刊行物を囲むために使用。(論文や作品名は普通のかぎを使う)
〔 〕 亀甲(きっこう) パーレンで囲んだ文中の解説・注記などを囲むために用いる。
[ ] ブラケット、角括弧 発音表記や注釈、訂正の語句を囲むために用いられる。数式にも使用。
{ } ブレース 2つ以上の項目をまとめて囲んだり、より大きなブレースで数式内の括弧類を囲む。
〈 〉 ギュメ、山形 強調したい語句や引用文を囲むために用いる。
《 》 二重ギュメ、二重山形 すでにギュメで囲まれた文中の語句をさらにギュメで囲む場合に用いる。
【 】 墨つきカッコ、墨つきパーレン とくに強調したい見出しなどの文を囲むために用いる。
‘ ’ コーテーションマーク 欧文で「 」にあたる。和文でも横組みでは用いる。
“ ” ダブルコーテーションマーク 欧文で『 』にあたる。和文でも横組みでは用いる。
〝 〟 ちょんちょん、ダブルミニュート 強調したい語句を囲むために用いる。


いかがでしたか?
日本語だけでなく英語での名称がある記号や、呼び方が複数ある記号もあります。
印刷の現場では「・」は中黒と呼ぶことが多いです。
意識して記号を使い分けると、文章がすっきりするかもしれません。
このような文字記号をすべて把握して伝えたい人にきちんと伝わる文章を
セザックスのマニュアルライターやコピーライターは常日頃から心がけ、効果的に文字記号を使っています。



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